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早稲田大学戦

2023/10/01(日) 22:00

ホームページをご覧の皆様こんにちは。
本日は2年マネージャーの安藤志保が担当いたします。

本日10月1日、栃木県足利ガスグラウンドにて関東大学秋季対抗戦第3戦となる早稲田大学戦が行われました。
23名の選出メンバーは前日9月30日に栃木県入りし、コンディションを整えました。試合当日の朝は、スタッフ含め皆緊張した面持ちでホテルをあとにしておりました。

会場到着後のメンバーは各自体をほぐしながら、それぞれの試合前ルーティーンをこなしておりました。今大会8番で出場しました鈴木太加良(2年/関東学院六浦)に試合前ルーティーンについて聞いてみました。
彼は、オフ期間中にはアーティストの元を訪れるなど多様な趣味を持っています。そんな彼の試合前ルーティーンは音楽を聴くことです。聴く音楽は彼が好きなアーティストの曲で、プレイリストも決まっているようです。ラグビーを始めた中学1年生の頃から聞いている"suspicious minds"(By Elvis Presley)はギターの音色が心地よくとてもリラックスできる曲でした。

試合は13:00、成蹊大学10番石原幸亞(4年/大分舞鶴)のキックオフから始まります。
試合開始終了の10分間は「絶対に点を獲られず自分たちのプレーを実行する」”CST(チャンピオンシップタイム)”という時間を設けています。これは、藤本ヘッドコーチが夏合宿期間から常にチームに投げかけてきた言葉です。この日も"CST"という言葉が会場内に響き渡りました。

前半8分、早稲田大学の素早いパス回しに翻弄され10m付近まで一気に攻められてしまいます。しかし、うまく繋がらなかったパスに6番井上雄太(4年/茗溪学園)が反応します。そして、ボールは一気にハーフウェイラインを超え敵陣10mラインまで運ばれ、11番網田優作(1年/茗溪学園)が早稲田大学3名に追われながら喰らいつくも、惜しくもトライへは結び付きませんでした。
このプレーを皮切りに、成蹊大学の応援にも火が付き、選手たちの背中を押す温かく熱い声援が場内を包み込みました。

その後も果敢に攻めてくる早稲田大学の足元を低いタックルで狙い、崩していきます。しかし前半16分、不安定な姿勢でも確実にパスを繋いでくる早稲田大学にトライチャンスが訪れます。そこで食らいついたのは1番大舘幸長(4年/幕張総合)です。大舘のタックルによりボールは外へはじき出され、共に闘う同学年4番君島遼(4年/成蹊)とうなずきながらハイタッチを交わします。

開始10分間の"CST"を乗り越えた成蹊大学ですが、前半20分、DFの隙をつかれ早稲田大学に先制トライを許し、前半23分にもモールからのトライを許します。成蹊大学に苦しい雰囲気が流れ始めました。
しかし、ここでチームを引っ張っていくのは1番大舘です。普段から人一倍ラグビーに熱く、モール・スクラムにおいては自分に1番厳しく追い込んでいく彼の言葉は、再び選手たちの闘争心に火を付けたことでしょう。
準備してきた全てをこの足利で体現するため、わずかな時間でも1つ1つ確認し、修正していきます。

その後、足元を狙った低いタックルで早稲田大学を仕留めにいきますが、前半42分47分と2本のトライを許し0-42で前半を終えます。

後半戦は6分から4連続で早稲田大学にトライを許します。0-70で迎えた後半36分、17番渡邊有(2年/関東学院)が成蹊大学に流れを引き戻します。敵陣22mラインでラインアウトを獲得し、17番渡邊のスローボールを5番熊野友博(3年/成蹊)が受け取ります。そして、5番藤平哲成(3年/旭川龍谷)がモールの核となりコート脇まで推し進めます。モール付近、早稲田大学のDFが手薄になったところへ17番渡邊が勢いよく飛びだしトライを勝ち取ります。このトライには、核となって推し進めていた5番藤平も両手を突き上げガッツポーズを見せました。
しかし、試合はまだ終わっていません。自陣へ戻る選手たちの表情には笑顔はもうなく、次を見据えた真剣な眼差しがみられました。
その後も、早稲田大学が果敢に攻めてきますが食い止め80分間戦い抜きました。結果は、成蹊大学7点早稲田大学70点でノーサイドです。

ノーサイド後は、ポジション関係なく早稲田大学の選手らと健闘をたたえ合い、2番金子颯馬(3年/桐蔭学園)は肩を組みながら笑顔で言葉を交わす姿も見られました。

また試合後、今回のモストインプレッシブプレイヤーに輝いた17番渡邊有に話を伺いました。
グラウンドインする際の心境について渡邊は「残り時間で絶対に結果を残してやろう、という強い気持ちをもって入場しました。」と答え、次戦に向けた意気込みとして「初戦から試合をするたび、確実にチームが強くなっていっていると実感しているため、次戦がとても楽しみです。試合までの3週間でさらに成長し、勝利することができるように練習に取り組みたいと思います。応援よろしくお願いいたします。」と述べていました。

当日、足利まで足を運び温かい声援を送っていただき誠にありがとうございました。グラウンドから見える皆様の姿や聞こえる大きな声援は、確実に選手たちの大きな原動力に繋がっております。
次戦10月22日、慶応義塾大学戦も全力で戦い抜きますので引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。