SRFCダイアリー

慶應義塾大学戦

2023/10/22(日) 22:00

ホームページをご覧の皆様こんばんは。
本日は4年マネージャーの山田彬乃が担当いたします。

本日は髙島組にとって勝負の1日、慶應義塾大学戦でした。
本試合で勝利を勝ち取るべく、選手・スタッフ全員が入念な準備を重ねてまいりました。
結果としては16-46(前半3-20/後半13-26)と敗れたものの、この一戦を通してチームに大きな結束力が生まれたと感じています。
その結束力を感じた数々の場面を、今までを振り返りながら皆様にお伝えしたく思います。

試合前日、試合メンバーとスタッフ数名は北上の地で前泊をしました。
最終調整を行い、夜にジャージ授与式を行いました。宍戸監督からジャージを授与された23名は、慶應義塾大学戦に向けて想い想いのスピーチをしました。
胸が熱くなり涙を浮かべる選手。大好きな4年生のために勝つと意気込む後輩。出たくても試合に出られない人のために、自分が必死で戦うんだと頼もしさを感じさせる選手。

一人一人の熱い想いが伝わってくると同時に、75名の全部員が同じ目標に向かって、誰かのために体を張れる、結束力の強いチームであることを実感しました。

正直、髙島組始動時は結束力などなかったと思います。
「打倒慶應なんて高い目標を立てても、中途半端に終わるだけだよ」
「そんな高い目標にしたら、Jrチームがついていけなくなる」
目標設定に対してネガティブな発言もありました。
しかし、声に出し続けることでその目標が本物になることを知りました。
部員一人一人が、勝利のために自分ができることを全うする。これが、チームに芽生えた結束力であったと言えます。

そして迎えた試合当日。
今までにない緊張感と高揚感を漂わせ、成蹊大学のキックオフで試合が始まりました。
前半4分、本学のミスから自陣へ。大外へと展開されるとそのままトライ。慶應義塾大学に先制点を許します。

前半7分に成蹊ボールでのファーストスクラム。
今シーズン力を入れ続けてきたセットプレーの成果を発揮する場面に燃え上がるFW陣。スタンドの部員の声援を背に組んだスクラムは見事一歩前進。8人が一体となって慶應義塾大学を押す姿から感じられる結束力。


その後はキックの蹴り合いが続きますが、攻防に打ち勝ちペナルティを獲得して本学にチャンスが到来。
敵陣深くに攻め込んだところで再度ペナルティを獲得。PGを選択し、10番石原幸亞(4年/大分舞鶴)のゴール成功。
3-5と点差を縮めます。

流れを掴んだ本学はフェーズを重ねながら敵陣まで前進。
しかし、トライまで後わずかのところで反則を取られると、風向きは一気に変わって慶應義塾大学が再びトライ。
前半を3-20で折り返します。

後半こそはトライを。
控室からグラウンドへ戻ってくる選手の表情は強く自信に満ち溢れているように感じました。


スコアが動いたのは後半8分。
相手の反則から9番鈴木悠真(2年/昌平)のPG成功により6-20。
そして、待望のトライは後半19分です。
敵陣22mでのマイボールラインアウトからFWが体を当てて前進、22番小口鉄兵(3年/横須賀)の飛ばしパスを15番近藤大我(4年/八千代松陰)がキャッチしてゴールラインまで走り込んでトライ。


しかし、トライを取るとすぐさま相手にトライを取り返されます。
その後に2トライを許した時点で時計は後半37分を回り、スコアは11-39。
最後の最後まで粘り続けた本学。ハーフラインで獲得したペナルティから13番新谷匡平(4年/伊奈学園)がクイックスタートで再開。大きくゲインしたのちBKが展開し、最後は22番小口鉄兵がトライ。

16-46でノーサイド。
力及ばず、目標としていた勝利には届きませんでした。

試合終わり、悔しくてたまらないであろう選手から「ありがとう」と声をかけられました。初めて、試合おわりにお礼をされたような気がしました。
チームのために体を張り続けた選手に感謝の気持ちでいっぱいになると共に、ここまでチーム一丸となって試合に挑むことができたことに一つ大きな喜びを感じました。

遠方にも関わらず足を運んでくださった皆様、誠にありがとうございました。
まだまだ対抗戦も折り返し地点。
残す3戦に向けて気持ちを入れ替え、目標を達成すべく精進いたします。
引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。