コラム~成蹊ラグビー

エリス少年

2016/11/24(木) 00:06

ラグビー関係者なら誰もが知っている少年の名前

フルネームはWilliam Webb Ellis 210年前の本日 1806年11月24日に英国ランカシャー州サルフォードにて軍人(近衛竜騎兵の将校)の次男として産まれ、6歳の時に父親が戦死したことをきっかけに母親や兄弟と共にラグビー校があるウォリックシャー州ラグビー町に移住してきた

ラグビー校からオックスフォード大学に進学し、大学では神学(宗教学)を学び、卒業後は牧師として各地の協会で司祭となり、クリミア戦争にも牧師として従軍した記録が残っている 

1872年 65歳で療養の地である南フランス マントンにて死去


彼の名前に因みラグビーW杯の優勝記念カップは『Webb Ellis Cup』と名付けられている


『ラグビー校内でのフットボールの試合中に興奮してボールを抱えてゴール目指して走った少年がエリス少年だった』という古い文献(証言)があるだけで、彼がラグビーフットボールの起源者、発明者であると歴史的に認められたわけではない

明確にされているのは①彼の犯したルール違反はボールを手で扱ったことではなく、ボールを抱えて走り込んでしまったことであること、②その競技はサッカーではなくフットボールだったということである(この当時はサッカーもまだ発祥していない)・・・この2つのことである


他にも色々と判明した事があるが、皆の抱いていたエリス少年の姿が崩れてしまう恐れもあるので披露しないことにした


やはりラグビーには興奮したエリス少年がボールを持って走りだしてしまったというエピソードが一番よく似合うと思うし大切にしたい


このラグビーのルーツ校であるラグビー校がこの夏来日し、8月23日 成蹊けやきグランドにて成蹊高校生とフレンドシップマッチを行ったことは成蹊学園のラグビー史に新たな歴史の1ページを付け加えたくれたことに間違えはない


2016.11.24
SRFC
GM Taro.S