コラム~成蹊ラグビー

入替戦に思う

2021/12/13(月) 16:18

12月12日 熊谷ラグビー場
14時キックオフを目指し続々と成蹊の応援団が遠路を電車やバス、自家用車で来てくれた
2年ぶりの入替戦、しかもBグループでの圧勝劇をみてきているのでその期待も高い、集まってきている人々の表情を見ていても勝利を信じて疑わない高揚感が伝わってきた

試合開始
入場してきた選手たちの目には沢山の応援団の姿がその目に映り感動を覚えたに違いない
ファーストスクラムで反則を取った時には、スクラムさえ耐えることができればゲームの支配権を握ることができると思っていたので勝利を確信した・・・はずだった
結果は完敗
後半は空回りする成蹊の攻撃に対して、立教はDGやスクラムトライなどいいようにしてやられてしまった感が強い
過去に何度も入替戦で立教の挑戦を跳ね返してきた経験があるにもかかわらずAグループで厳しい戦いをしてきたチームとの差がこんなにもあるのかと痛感をさせられた

最後の整列で声にならない諸藤主将の挨拶には目標が達せることができない無念さがあふれ出ていた
でも逆転できないとわかっていても最後の最後まで死力を尽くして戦っていた選手たちの姿には感動を覚え、入替戦で敗れたのは悔しいが不思議なことに結果を素直に受け入れていた自分にびっくりもしていた

この試合で印象に残ったシーンがある
そのプレーは前半中盤の攻防でSO糊谷が相手のラインDFの後ろにショートキックを蹴り、それを追う際に対面にレイトタックルのような感じで入られて、かちあげられながら目前のレフリーにアピールしたものの認められずに仰向けにされ、そのキックボールが相手に渡りBKが3対2となってしまい大きくゲインをきられそうになったところに起き上がってきた彼がものすごい勢いで内側からボールを持っている選手にタックルを行い危機を救ったプレーがあったが、彼の気迫と責任感の強いプレーには感動を覚えた

さて、1夜明けて今チーム全体としては虚脱感の塊となって何もする気力もないだろうが、まだ甲南大学との定期戦も残っているので有終の美を飾るべくチームとしての体制を維持して欲しいと思っている

4年生にとってはおそらく人生の中で真剣にラグビーに向き合う最後の週間なので大切に過ごしてほしいと願っています

2021.12.13
SRFC Taro.S