コラム～成蹊ラグビー

校内合宿が始まり4日目を迎えている
時折降雨はあるものの人工芝では吸収しないのでしばらくすると熱気と変わり蒸し風呂状態となる
毎年暑さを更新しているように感じる
我々の学生時代と比べても体感温度は遥かに高く体温に近い温度の中での練習は過酷を極めている
しかしながら、この暑さは我々のみが経験しているのではなく、強豪校もライバル校も皆同じ状態であることに気づくべきだ
何も自分たちだけが特別に苦労をして鍛えられているわけではない

受験生には周知の「夏を制する者は受験を制す」という格言があるがラグビーも同様であろう
11日からは菅平に上がる
しかも例年よりも長く2週間の長丁場である
この14日間の過ごし方で秋の雌雄は決定するだろう
卒業生を送る会の時に伝えた言葉「土屋先生の遺志を引き継ぎ昭和の根性練を行う」を実践するときが来た
学生には辛くて厳しい14日間となるだろうが、対抗戦を終えた時にあの時を乗り越えてきたのだからどんなに苦しい局面でも耐え凌ぐことができたと言えるようになると信じているから実践するのだ
何度も言うけど「覚悟」をもって山に登ってきて欲しい

それと巷で騒がれている体育会系の不祥事については「誘惑に負けない」
これしかないと思っている
誘うとは、太古の時代に自分たちの食料とすべく未を捕獲することが語源だそうだ
自分たちの欲求を満たすために弱者を誘いだすのだ
誘惑は身近などこにでもある
断る勇気を持ち、友人や家族との絆など大切なもの全てを失ってしまう現実を常に頭の中に入れておいて欲しい

覚悟を決めて誘惑を断つ
この夏は皆の人生の岐路となるに違いない

2023.8.8
SRFC　Taro.S