コラム~成蹊ラグビー

一橋戦を終えて思うこと

2024/10/15(火) 13:26

82-3
一昨日の対抗戦vs一橋大の結果である
数字だけ見ると完勝だが後半20分までは相手の執拗なDFとL.Oミスから思うように得点を重ねることができなかった
一橋大の登録メンバーは17名ではあったが伝統校としての意地と矜持を持ち合わせたチームとして最後まで諦めずに必死にトライを狙いに来ていた執念に対して頭が下がる思いが試合終盤になると僕の頭の中を支配していました
対抗戦がABに分かれてからの戦績は今回の結果を含めると14勝2敗 2敗は2000年と2014年
その2014年にはBグループで2位となり入替戦で立教大に16-35で惜敗という結果を残している
アフターマッチファンクションでは田口監督(2016年卒 三井不動産勤務))からは部員集めで苦労しているという話を聞いた
勝手なイメージで成蹊と比べても学生の総数は多いはずなので一橋大の方が母数的には集めやすいと思っていたが文系専科で学生数は一学年800名ほどとのこと
成蹊と大して変わらない学生数では入学難易度からしても大変なことが手に取るようにわかった
国立難関校と成蹊ではその苦労の度合いを比べることはできないが、うちにスポーツ推薦入学制度がないと知って驚き、逆にどのように集めているのか興味があるようであった
その一例として先日女子マネを中心に考え実行した高校生タッチフット大会の話をしたら我々の間に座っていた原レフリー(東大院生)も興味を持って話に加わってきた
同日に行われる予定であった上智大vs明治学院大の対抗戦は上智大に登録メンバーが揃わないことより不戦敗という裁定が(協会により)下された
巷で感染が拡大している手足口病罹患者の続出がその原因とのことであった
しかしながら対抗戦は定期戦の集まりが大前提なのだからこのような事態にはもう少し寛容であるべきだと思った
対抗戦がABに分かれる前、対抗戦が真の対抗戦、つまり定期戦の集まりという観念で存立をしていた頃、帝京大が赤い旋風を巻き起こし戦績的には慶応義塾大よりも良い戦績を収めた1980年代前半、当時の交流戦出場校の4チームを決める主務会議の時に帝京大とは未対戦であった慶應義塾の主務だった方がだれが見てもうち(慶応)よりも帝京大の戦績の方が勝っているということで潔く交流戦の出場資格を帝京大に譲ったことがあった
このように協会の判断ではなく学生たちに任せていてもこのようにしっかりとした判断ができることが対抗戦の良いところであり、その歴史と伝統が損なわれずあることが対抗戦が今も存在している理由だと思う
ただでさえ競技人口が減り続け、高校花園予選でもどの県でも合同チームが増え続けている現状の中、アマチュアスポーツ最高峰である大学ラグビー界はもう少し寛容な姿勢を保つべきであると思っている

2024.10.15
SRFC Taro.S