コラム～成蹊ラグビー

一人ひとり鍛え抜いた武骨で頑健な体躯で全ての接点で圧力をかけてくる
一たびボールを持ったらひたすらにまっすぐ突っ込んでくる
これを80分間続ける強い気持ちとそれを持続できるスタミナを兼ね備えた東京大学
全国の進学校から集まってきた部員の大半はラグビー未経験者
下級生の2年間は基礎的なこと、つまり徹底的に身体を大きくし鍛え上げることに注力しまずはラグビーをできる体を作る
その土台を基に上級生となり応用編としてラグビー経験値を積み重ね対抗戦においてしっかりと戦えるチームに仕上げていく
受験勉強で培ってきた強靭な精神力はラグビーにおいても特別な実力を発揮する
その東大との一戦が東大駒場グランドで行われた
この東大駒場グランドは成蹊にとって苦手なグランドでありあまり良い思い出はない
昨日行われたアフターマッチファンクション時の東大OBの方々との話の中でも彼らもなるべく自校グランドで試合を組むように主務には要望を出しているという話を伺い、駒場グランドには何が何でも勝つという強い気が漂っているのだと悟りました
そんな駒場グランドでの一戦は想像通りのフィジカルバトルとなり何度もゴール前に迫られながらも成蹊も厳しく粘り強いDFでゴールを割らせることなく一進一退の攻防が続いたが、好機を逃さず確実にトライを取りきれた成蹊が28－8（前半14－３、後半14－5）で勝利を収めることができた
勝因は東大以上に気迫の籠ったタックルを連発していた15人全員の力とピンチからチャンスへと好機を逃さずに攻めれるようになった選手個々人の判断力の成長である
この勝利はチームにとって大きな影響を与えるだろう
1つは入替戦に大きく近づく試合を制したことであり、もう一つはこの激しいフィジカルバトルで勝利を収めることができた自信を得たことだ
対抗戦はあと２戦、しっかりと戦える集団が出来上がった

2024.10.28
SRFC Taro.S