コラム~成蹊ラグビー

颯馬

2024/12/16(月) 14:17

ラグビーの流れ的には想定通りだったのだが得点者は真逆であった
昨年は前半風下で苦戦したのでコイントスに勝ち風上をとれたことで油断が生じたこともあるだろう
僕の中でも何故か負ける気がしなかったので緊張感に欠けてしまいその気持ちが選手たちに伝搬したのかもしれない
詮無いことだが申し訳ないと思う

それにしても今シーズンは春から万丈続きで難儀だったが、それでも秋の対抗戦はしっかりと戦えるチームとなった
これは主将となった颯馬の成長と重なる
バーチャルの世界で生き、どちらかと言うと口下手で感情を表に出さないタイプであり身体を張り周囲を鼓舞するタイプが春先の怪我でそれもできなくなり、フッカーのポジションをできる選手が育ったという副産物的なことはあったが本人は辛かったに違いない
何度か飲みに行く機会はあったがその酒量は無尽蔵
時々返してくる合いの手は中々気が利いてて面白い
僕は言ったつもりはないが2年ほど前に颯馬のスローイングが酷かった時に「イップスか!?」と言ったらしくそれを時々思い出すのか未だに根に持っているようだがそれも克服できたことを数々の試合で証明してくれた

主将はなりたい奴がなれるものではなく選ばれし者だけがなれるものなので颯馬もそういう意味では真の主将となった
この経験は社会に出てプロジェクトリーダーになったり部下を持ったときに必ず活かされるであろう

そういう意味ではこれからの颯馬の人生は満帆に違いない
お疲れさまでした

2024.12.16@十六夜
SRFC Taro.S