コラム~成蹊ラグビー
筑波大戦を前に・・・池田先生と成蹊ラグビー
2009/11/20(金) 00:49
成蹊大学ラグビー部は、筑波大もしくはその前身の東京教育大(以下、教育大)と非常に深い関係があるといっても過言ではないでしょう。というのも、各学部の体育指導教授には筑波大(教育大)出身の先生方が多数在籍していたからです。その中でも、畠山 一男先生(2001年7月ご逝去)と池田 正徳先生(ご健在)には共に大学ラグビー部の顧問部長に就任していただいたこともあり、大変お世話になっておりました。OBの中には、先生方に結婚式の仲人役をお願いした者が多数いることからも、我々がラグビーだけではなく人生の恩師として多大な影響を受けていることがご理解いただけるでしょう。
特に、池田先生は、教育大時代の1947年~1950年の学生時代の4年間を主将として過し、卒業後は1954~59年、1972年、1973年の計8年間を教育大ラグビー部の監督を務められていたことが筑波大ラグビー部のHP『歴史』から窺い知る事ができます。母校の筑波大においても大変素晴らしい功績を残されている池田先生は1970年代半ばに成蹊学園の体育指導教官として着任され、退官される1993年までずっと学園ラグビーの発展に心血を注いでこられました。ご退官になる年はSRFCが創立70周年を迎える年にあたり、先生に監督を務めていただくことになりました。その年の対抗戦の初戦は、奇しくも先生の母校に当たる筑波大戦でした。例年の筑波大戦は有料試合になる以外は茨城県の筑波学園内にあるグランドで戦っておりました。しかしながら、この年には先方が池田監督に敬意を払われたのでしょう。なんと吉祥寺の成蹊グランドにおいての対抗戦が実現しました。これに成蹊の学生も発奮し、試合は白熱しました。前半終了し6対3で成蹊がリード、後半も必死のタックルで筑波の猛攻を防ぐ成蹊、焦り始める筑波・・。次第に体力を消耗し疲れが見え始めた後半の半ばに逆転を許し、最後は力尽きてしまい10対30で敗れました。しかしながら、成蹊の魂のこもったタックルの連続に感動した筑波大関係者からは成蹊の選手達に対して温かい拍手がおこりました。選手達を迎い入れる先生の学生を温かく見守る目線は満足そうであり、うっすらと光るものが見えました。
今週末の22日は筑波大戦です。この2年ほど筑波大を苦しめ大接戦となっておりますが、今年は先方もかなり気合を入れて臨んでくるものと思われます。
池田先生が成蹊に着任されて以来、まだ1回しか勝利を収めたことありません。
3年目の正直・・2度目の勝利となるか・・。1993年度 池田監督率いる成蹊大が筑波大相手に見せた『魂のタックル』の再現を期待しています。