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第23回 新エンブレムの発表
2022/05/10(火) 11:30
日頃より成蹊大学ラグビーフットボール部にご支援、ご声援いただきまして誠にありがとうございます。
マネージャー3年山田彬乃、2年太田千菜美です。
メールマガジン第23回目の配信です!
今回は、100周年を機に成蹊ラグビーフットボールクラブのエンブレムをリデザインいたしましたので発表させて頂きます。
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【デザインコンセプト】
『盾』歴史ある成蹊SRFCの伝統性をオリジナルの盾のフォルムとして表現。
『帯』成蹊ラグビーの黒地に赤いライン。
勇気と誇りをもった戦士たちが円陣を組むと、赤いラインがまるで『帯(オビ)』の如く輪となって繋がり、そして戦士達を包み込むイメージ。
『S』SEIKEIの『S』を表現上の差別化・強調化として採用。
『S』の書体は、帯の如く繋がる成蹊ラガーの「絆」をイメージし、オリジナルの書体としてデザイン。
『桃』桃季不言、ラグビーを超えた成蹊学園のアイデンティティ。
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新エンブレム作製に尽力頂きました三名の方に、この新エンブレム作製の経緯やエンブレムに託されている意味や想いをインタビューして参りました。
【山崎泰嗣様 平成6年卒】
100周年実行委員を拝命した際、パーティーなど100周年記念事業を成功させるだけではく、偉大な先輩方が築いてこられた成蹊ラガークラブ、我々が育ち巣立ってきたラグビー部を次の100年に繋いでいく新たなスタートにしたいという想いがありました。
私が現役だった30年前の正装は、詰襟学ランであったためエンブレム自体がありませんでした。おそらく大学の正装がブレザーになった時に今のエンブレムが出来たのだと思います。
一方、現在も詰襟学ランを着用している中高にはそのエンブレムは浸透しておらず、「学園のロゴマーク」や「成蹊」をプリントした練習ユニフォームを着ており、「一貫教育で同じグランドで練習しているのにこれはもったいない!」「100周年を機に小中高大の枠を超えた未来に続く成蹊ラガーを象徴する共通したエンブレムを作りたい!」との思いを強く抱き、OB会幹部の皆さまに提案し、ご賛同を頂き着手することとなりました。
ただ、私自身は絵心もセンスもなく、OBの中でデザインに携わる仕事をしている方がいないか探すと、6年後輩の齊藤康太くんが広告制作会社を経営していることを知り、彼にエンブレムのデザインをお願いできないかと連絡をしたところ、快く引き受けていただけることになりました。
このエンブレムが全ての成蹊ラガーに愛され、成蹊ラグビー部のシンボルとして育っていくことを心から願っております。
また100周年事業の一環として、OB、保護者・ファンクラブの皆さまに記念グッズの販売を行い、収益は現役諸君に還元したいと考えておりますのでご期待頂ければと存じます。
( 左: 100周年実行委員 山崎泰嗣様 右: 山崎大樹監督 )
【齊藤康太様 平成12年卒】
ある日突然山崎さんから「新エンブレムを作りたいから手伝ってほしい」とお電話頂いた際は正直驚きました。
大先輩からのご依頼という事もありましたが、誇りあるこの様な大役を仰せつかる機会でもありましたので、電話口ではシャキッと姿勢を正しながら、できる限り爽やかな口調で「はい!喜んで!」と反応していた事を覚えています。
実は私自身は、OB年会費はお支払いしていたものの、現役の試合を応援しに行くことや練習するグラウンドに足を運ぶこともほとんどありませんでしたので、出来るところから少しでも恩返ししたいという想いは沸々とありました。
今回、大任をお受けすることで、私を育ててくれた成蹊ラグビーに僅かではありますが恩返しする事ができ、また、改めて私の原点である成蹊ラガーのスピリットを思い出させてくれる貴重な機会となりました。
デザインを進めるにあたっては、そもそも成蹊ラグビーとはなんなのか、先輩方から脈々と受け継がれている成蹊ラガーらしいDNAとは何だったか、未来への想いをどう組み込むか、そのような情報整理からはじめました。
ただ私自身はデザイナーではありませんので、他校出身者ではありますが、高校時代にラグビー部に所属していたビジネスパートナーでありアートディレクターの山田テツヤ君に協力を依頼し作製に取り掛かりました。
エンブレムという限られた領域にデザインとして落とし込む作業は、100年の伝統や意志だけでなくOBの皆さんや新エンブレムを背負う現役の皆さんの想いを感じながら、そして自身の特別な想いも乗せながら、という事もあり、通常のお仕事以上に大変ではありましたが、お陰様で成蹊ラグビーの伝統や絆、未来への想いを表現できた素晴らしいエンブレムが完成したと自負しております。
【山田テツヤ様】
皆さま、はじめまして。
齊藤さんと一緒に仕事をしています山田と申します。
このようなプロジェクトに参加させて頂き、成蹊ラグビーに関わる機会を得られたことに大変感謝しております。
そして現役の皆さんの活躍を心から応援しております。
私はラグビー経験者であり、大阪で一勝を目指す公立高校の副キャプテンをしていました。
常に体格で負け、スキルで負け、戦略で負け、気の遠くなる虚しさやら敗北感に襲われたり、メンバーの離脱や他のスポーツ部の栄光に嫉妬するなど様々な想いを当時は経験していました。
それでも、ラグビーを通じて得たものは大きく、どんな強豪相手にでも、どんなに体格がデカい相手にでも、勇気を出してそこに立ち向かう精神、たとえ脳震盪を食らってもまた立ち上がり闘い続ける精神を叩き込んでくれました。
当時の私のラグビーボールには「STAND AND FIGHT」と刻み込まれ、その精神を忘れる事なく今でもそのボールを大切にしています。
今回の新エンブレム制作において、まず私が取り組んだことは成蹊ラグビーを知ることでした。
成蹊ラグビーを知ることに関しては、齊藤さん、山崎さん、松廣さん(平成7年卒)、岡田さん(平成8年卒)からも成蹊ラグビーの歴史や、ご自身の経験、ラグビー部に対する熱い想いを受け取り、そしてグラウンドに立つ現役の皆さんのことを知る事ができるメディアを一通り拝見しました。
SRFCのOBの皆さんは、現役を引退され20年以上が経っているにも関わらず、共通して、やまぬ熱い気持ちを持たれ、年代は違えども成蹊ラグビーを心から支えるんだという責任感、そして連帯感や敬愛の精神をお持ちです。
またメモリアルに刻まれている詩の意味を知り、それを大切にする文化にも触れ、もし私が高校生に戻れることなら、成蹊大学を受験しラグビーを続ける選択肢もあったのではないかとも感じたほどでした。
この度完成した新エンブレムのデザインは、そんなみなさまの熱い気持ちのおかげもあり、伝統的な成蹊ラグビーのアイデンティティ、そして、100年の歩みを経て未来に向けてアップデートする節目にふさわしいデザインに仕上がったと思います。
その過程では100種を超えるカタチのアイデアを綿密に議論し選びとり、これまでの100年やこれからの100年に思いを馳せてカタチにしてきたこのプロセスは、私にとっても非常に意義深い作業でした。
改めまして、この機会を通じ、これからの成蹊ラグビー部の活躍を共に味わえる一員になれた事に心より感謝しております。
成蹊ラグビーフットボールクラブのみなさまの益々のご発展を心より祈念いたしております。
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(新エンブレムをプリントした練習着)
(100thSRFC ロゴ)
(応援旗)
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この度は新エンブレム作製に尽力頂き、誠にありがとうございました。
伝統ある部の創立100周年を現役部員として迎えられること、大変光栄に思います。
新エンブレムに込められた意を現役部員一人ひとりが理解し、新しい世代へ、またその次の世代へと想いを受け継いでいきます。
そして今年度の入替戦では勝利を収め、創立100周年を必ずやグループAとして迎えることができるよう、部員一同努めてまいります。
今後もご支援、ご声援の程、よろしくお願い致します。
マネージャー3年山田彬乃、2年太田千菜美です。
メールマガジン第23回目の配信です!
今回は、100周年を機に成蹊ラグビーフットボールクラブのエンブレムをリデザインいたしましたので発表させて頂きます。
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【デザインコンセプト】
『盾』歴史ある成蹊SRFCの伝統性をオリジナルの盾のフォルムとして表現。
『帯』成蹊ラグビーの黒地に赤いライン。
勇気と誇りをもった戦士たちが円陣を組むと、赤いラインがまるで『帯(オビ)』の如く輪となって繋がり、そして戦士達を包み込むイメージ。
『S』SEIKEIの『S』を表現上の差別化・強調化として採用。
『S』の書体は、帯の如く繋がる成蹊ラガーの「絆」をイメージし、オリジナルの書体としてデザイン。
『桃』桃季不言、ラグビーを超えた成蹊学園のアイデンティティ。
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新エンブレム作製に尽力頂きました三名の方に、この新エンブレム作製の経緯やエンブレムに託されている意味や想いをインタビューして参りました。
【山崎泰嗣様 平成6年卒】
100周年実行委員を拝命した際、パーティーなど100周年記念事業を成功させるだけではく、偉大な先輩方が築いてこられた成蹊ラガークラブ、我々が育ち巣立ってきたラグビー部を次の100年に繋いでいく新たなスタートにしたいという想いがありました。
私が現役だった30年前の正装は、詰襟学ランであったためエンブレム自体がありませんでした。おそらく大学の正装がブレザーになった時に今のエンブレムが出来たのだと思います。
一方、現在も詰襟学ランを着用している中高にはそのエンブレムは浸透しておらず、「学園のロゴマーク」や「成蹊」をプリントした練習ユニフォームを着ており、「一貫教育で同じグランドで練習しているのにこれはもったいない!」「100周年を機に小中高大の枠を超えた未来に続く成蹊ラガーを象徴する共通したエンブレムを作りたい!」との思いを強く抱き、OB会幹部の皆さまに提案し、ご賛同を頂き着手することとなりました。
ただ、私自身は絵心もセンスもなく、OBの中でデザインに携わる仕事をしている方がいないか探すと、6年後輩の齊藤康太くんが広告制作会社を経営していることを知り、彼にエンブレムのデザインをお願いできないかと連絡をしたところ、快く引き受けていただけることになりました。
このエンブレムが全ての成蹊ラガーに愛され、成蹊ラグビー部のシンボルとして育っていくことを心から願っております。
また100周年事業の一環として、OB、保護者・ファンクラブの皆さまに記念グッズの販売を行い、収益は現役諸君に還元したいと考えておりますのでご期待頂ければと存じます。
( 左: 100周年実行委員 山崎泰嗣様 右: 山崎大樹監督 )
【齊藤康太様 平成12年卒】
ある日突然山崎さんから「新エンブレムを作りたいから手伝ってほしい」とお電話頂いた際は正直驚きました。
大先輩からのご依頼という事もありましたが、誇りあるこの様な大役を仰せつかる機会でもありましたので、電話口ではシャキッと姿勢を正しながら、できる限り爽やかな口調で「はい!喜んで!」と反応していた事を覚えています。
実は私自身は、OB年会費はお支払いしていたものの、現役の試合を応援しに行くことや練習するグラウンドに足を運ぶこともほとんどありませんでしたので、出来るところから少しでも恩返ししたいという想いは沸々とありました。
今回、大任をお受けすることで、私を育ててくれた成蹊ラグビーに僅かではありますが恩返しする事ができ、また、改めて私の原点である成蹊ラガーのスピリットを思い出させてくれる貴重な機会となりました。
デザインを進めるにあたっては、そもそも成蹊ラグビーとはなんなのか、先輩方から脈々と受け継がれている成蹊ラガーらしいDNAとは何だったか、未来への想いをどう組み込むか、そのような情報整理からはじめました。
ただ私自身はデザイナーではありませんので、他校出身者ではありますが、高校時代にラグビー部に所属していたビジネスパートナーでありアートディレクターの山田テツヤ君に協力を依頼し作製に取り掛かりました。
エンブレムという限られた領域にデザインとして落とし込む作業は、100年の伝統や意志だけでなくOBの皆さんや新エンブレムを背負う現役の皆さんの想いを感じながら、そして自身の特別な想いも乗せながら、という事もあり、通常のお仕事以上に大変ではありましたが、お陰様で成蹊ラグビーの伝統や絆、未来への想いを表現できた素晴らしいエンブレムが完成したと自負しております。
【山田テツヤ様】
皆さま、はじめまして。
齊藤さんと一緒に仕事をしています山田と申します。
このようなプロジェクトに参加させて頂き、成蹊ラグビーに関わる機会を得られたことに大変感謝しております。
そして現役の皆さんの活躍を心から応援しております。
私はラグビー経験者であり、大阪で一勝を目指す公立高校の副キャプテンをしていました。
常に体格で負け、スキルで負け、戦略で負け、気の遠くなる虚しさやら敗北感に襲われたり、メンバーの離脱や他のスポーツ部の栄光に嫉妬するなど様々な想いを当時は経験していました。
それでも、ラグビーを通じて得たものは大きく、どんな強豪相手にでも、どんなに体格がデカい相手にでも、勇気を出してそこに立ち向かう精神、たとえ脳震盪を食らってもまた立ち上がり闘い続ける精神を叩き込んでくれました。
当時の私のラグビーボールには「STAND AND FIGHT」と刻み込まれ、その精神を忘れる事なく今でもそのボールを大切にしています。
今回の新エンブレム制作において、まず私が取り組んだことは成蹊ラグビーを知ることでした。
成蹊ラグビーを知ることに関しては、齊藤さん、山崎さん、松廣さん(平成7年卒)、岡田さん(平成8年卒)からも成蹊ラグビーの歴史や、ご自身の経験、ラグビー部に対する熱い想いを受け取り、そしてグラウンドに立つ現役の皆さんのことを知る事ができるメディアを一通り拝見しました。
SRFCのOBの皆さんは、現役を引退され20年以上が経っているにも関わらず、共通して、やまぬ熱い気持ちを持たれ、年代は違えども成蹊ラグビーを心から支えるんだという責任感、そして連帯感や敬愛の精神をお持ちです。
またメモリアルに刻まれている詩の意味を知り、それを大切にする文化にも触れ、もし私が高校生に戻れることなら、成蹊大学を受験しラグビーを続ける選択肢もあったのではないかとも感じたほどでした。
この度完成した新エンブレムのデザインは、そんなみなさまの熱い気持ちのおかげもあり、伝統的な成蹊ラグビーのアイデンティティ、そして、100年の歩みを経て未来に向けてアップデートする節目にふさわしいデザインに仕上がったと思います。
その過程では100種を超えるカタチのアイデアを綿密に議論し選びとり、これまでの100年やこれからの100年に思いを馳せてカタチにしてきたこのプロセスは、私にとっても非常に意義深い作業でした。
改めまして、この機会を通じ、これからの成蹊ラグビー部の活躍を共に味わえる一員になれた事に心より感謝しております。
成蹊ラグビーフットボールクラブのみなさまの益々のご発展を心より祈念いたしております。
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(新エンブレムをプリントした練習着)
(100thSRFC ロゴ)
(応援旗)
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この度は新エンブレム作製に尽力頂き、誠にありがとうございました。
伝統ある部の創立100周年を現役部員として迎えられること、大変光栄に思います。
新エンブレムに込められた意を現役部員一人ひとりが理解し、新しい世代へ、またその次の世代へと想いを受け継いでいきます。
そして今年度の入替戦では勝利を収め、創立100周年を必ずやグループAとして迎えることができるよう、部員一同努めてまいります。
今後もご支援、ご声援の程、よろしくお願い致します。