お知らせ
青山学院大戦 観戦記
2009/07/05
7月5日(日)に行われました対青山学院大学戦は45-47で成蹊大学が敗れ、2009年度の春シーズン最終戦を勝利で締めくくることは出来ませんでした。
試合前のアップ時からいつもと違う張り詰めた空気に包まれていたチームは、その緊張感を保ちながら試合に臨むことが出来ました。開始直後から成蹊は気迫で一気に攻め込み、相手陣ゴール前でのラインアウトからFWで確実に前進し、前半1分、先制のトライを5番LO永井(4年)が押し込みました。成蹊はその後も14番WTB高橋(4年)のダイビングキャッチなどの好プレーが続き、いい流れに乗って8分にはFWがドライビングモールでトライをとります。
「REACTION」というスローガンにふさわしく皆で声を掛け合い、青山学院さん自慢のBKを強烈なタックルで仕留めるシーンが多く目に付きました。20分には主将・9番SH池田(4年)のトライ、25分にはこの日初めてWTBとして試合に出場した副将・三雲(4年)が狭いサイドを走る抜けるトライを見せるなど、完全に成蹊の押せ押せムードが漂っていました。
25分に自陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれ失点しましたが、38分には頼れる15番FB信田(3年)が60メートルを駆け抜ける独走トライをあげ、「このまま圧勝?」と思わせるスコア(31-7)で前半を終えました。
しかし、後半は前半とは打って変わった成蹊になってしまいました。
「張り詰めていた緊張感はどこへ?」と思ってしまうほどの、ペナルティの連続。オフサイド、オフサイド・・・そしてチャンスでスローフォワード。ことごとく自滅してしまうシーンが続きました。
ペナルティやミスが増えるほど声は減り、ハーフタイムで気合いを入れ直した青山学院さんの気迫に押されていく成蹊は、7分・16分・21分と、全てラインアウトからモールを押し込まれてトライされるパターンで3連続トライを奪われます。同じミスを繰り返し、同じパターンで失点を重ねる姿は、2年前の秋の日体大戦を思い起こさせる姿でした。気づけば点差は1トライ差となり、さらに26分には勝ち越しのトライを奪われます。
意気消沈してしまった成蹊に前半のような気合いは見られず、ただただ下を向くばかり。途中出場のSO堀江(4年)が好プレーを見せBKでトライをとり再び勝ち越すも、その後は一進一退の息をのむ攻防となりました。39分には45-40で勝ち越し、何とか勝利を掴みかけたと思った成蹊サイド。しかし直後の43分、ラスト1プレーで青山学院のBKに翻弄されトライを奪われてしまい、ゴールも決まりノーサイドとなりました(47-45)。
終盤は足が止まりながらも気力で試合をしていただけに、非常に残念な点数となってしまいました。試合終了後は悔し涙でうつむく選手も見受けられました。
今年のチームの良いところ、そして課題が浮き彫りとなった試合でした。
とは言え、前半に見せた成蹊ラグビーはこの春の成長を感じさせるものでした。特にFWは課題であったラインアウトの精度が見違えるように上がり、スクラムでは何度も相手ボールを成蹊ボールに変えるシーンがあり、今後益々の伸びに期待します。
確実に成長している彼らは、今日の試合を忘れずに、夏に全てをかけ、必ず秋に雪辱を晴らすことを誓いました。
<監督コメント>
前半は春の基本練習の成果が見られ、コミュニケーションも上手く取れリズム良く動けたことは大きな収穫だと思う。
いくつかのミスは出たが意識すれば修正できるプレー。
後半もミスとペナルティをなくして前半同様のプレーができると思ったが、最初の10分、敵陣ゴール前に攻め入ったが取りきれず逆にトライを奪われここからリズムが崩れる。受け身に回っては我々のラグビーはできない。常にチャレンジャーの気持ちを持っていなければ。
反省と収穫の両方が見られた試合。試合結果ではなくこの日からいかに学ぶか。今日の経験をしっかりと心に刻みシーズンに臨みます。
毎試合多くの応援をいただきありがとうございました。
菅平合宿でさらに一回り大きくなり、チーム一丸となって対抗戦に臨みます。
今後とも応援よろしくお願い致します。
<主将 池田 元>
青学戦は、3月から4ヶ月間の練習の成果を試す、春シーズン締めの試合として位置付け挑みました。
最後にトライを許し、逆転負けという悔しい結果となりましたが、成蹊の良い所と悪い所が極端に表れた試合でした。
夏合宿に向けて課題も残りましたが、収穫もあり、夏に繋がる試合になったと思います。
今日の試合の結果を重く受け止め、部員一丸となって夏合宿に挑み、秋に目標を達成したいと思いますので、応援、ご指導の程、よろしくお願いします。
<副将 三雲 淳>
春シーズンの試合の中で、一番いい試合の入りかたができました。開始の10分で流れをつかみ、トライを重ねることができました。 課題は後半の入り方、相手が練習してきたであろうモールでトライを重ねられ、前回の試合に続きペナルティを増産。流れを変えるプレーがあったものの、終始青学ペースで試合が進んでしまいました。この試合でチームの課題が明確に見えたと思います。
シーズンに向け、チーム力、個々の力を向上させ、最高の形でシーズンが終われるよう頑張ります。
<副将 福島 傑>
青山学院戦は春シーズン最後の試合ということもあり、FWはセットプレーの安定をモットーに試合に挑みました。試合は結果として負けてしまいましたが、自分たちが今できること・できないことがハッキリと見えた試合だったのではないのかと思っています。夏の合宿ではこれらの課題をクリアし、秋の対抗戦に望みたいと思います。
これから2週間は自主トレと全体練習を繰り返し、21日からテスト期間に入ります。
夏は8月初旬より始動予定です。詳細が決定次第、随時HPにてお知らせ致します。
春シーズンの試合に足を運んでくださったOBの皆様方、父母の皆様方、関係者の皆様方、温かいご声援をありがとうございました。今後とも、成蹊大学ラグビー部を宜しくお願い申し上げます。